ピックあれこれ

中学生の頃、週末になるとよく池袋の楽器屋さんまで友達とチャリンコすっ飛ばしてました。自分で初めて買ったピックは今でも覚えてて、ヤマハのベッコウ柄でオニギリ型のやつ。学校の制服のポケットに2つくらい忍び込ませると、なんだか特別な気持ちになれたものでした。

その後オニギリ派からティアドロップ(涙の形)派になっていったのですが、今でも続く理想のピック探しという大冒険のひとつの大きなヒントになったのは、ある時に雑誌で読んだ大先輩有田純弘さんの言葉でした。

「ピックはEQ」。正確な言い回しは忘れてしまいましたが、そんなニュアンスのことをおっしゃってらしたと思います。僕にとってはウルトラスーパー大ヒント。

それは、例えばギターを録音したりライブで演奏したりした時にその音がイメージと違ったら、機械的にその音を調整するのではなく、まずピックの種類を変えてみる、ということ。厚さや材質や形が変われば、当然アタックの強さや音の硬さ、音の切れ味にも変化があります。その、ニュアンスをピックで調整する、ということが目からウロコで、今の僕のギタープレイに大きな影響を与えてくれています。

僕の使っているピックは、ひとつ70円くらいのものから35ドルくらいのものまで、値段も材質も硬さも形も少しずつ違っているものばかり。
あんまり几帳面ではないのですぐになくしちゃうのですが、35ドルとかのやつはなくさないようにいつも見張っています。笑

ポケットの中に、いつ入れたのか覚えてないピックを見つけると、中学生の頃に感じた特別だった気持ちを思い出します。

ピック

写真1:アンジェラさんに買ってもらった、とってもよいピック。

写真2:左下がライブ用。左上がレコーディング用。右の大きなのは、予備や変わり種のストック。

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